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音楽倉庫−感想編 音楽倉庫−感想編

曲名ブロックフレーテとフルートのための協奏曲 ホ短調
感想
 テレマンはバッハより少し早く生まれ、バッハより長生きした人。 非常に多くの楽曲を作り、当時はバッハ以上に世の中の人気を博した音楽家だったそうです。 現代ではテレマンよりバッハの方がずっとずっと世の中に認知され、高い評価を得ているのですが、なぜそうなったのか、ということについては、テレマンの、そしてバッハの音楽を余りよく知らない私には語れない部分。
 そんな素人の私ですが、この曲は今回の演奏会の中で弾いていて特に楽しかった。 単に練習で遭遇する回数が多かったため他よりはマシに弾けた、というせいもありますが、フルートとリコーダーという、やさしい楽器の音に魅せられたというところが大きいです。 とにかくテレマンはフルートやリコーダーの為の音楽を非常にたくさん書いたそうなのですが、この作曲家の、抒情にあふれた、優しく心地よい持ち味が、この2つの楽器に非常に似つかわしかったせいではないだろうか、と思います。

   あまり音量が大きいとは言えない、この2つの楽器の伴奏をするには、弦楽器の音色や音量についてかなり注意を払わなければいけなかったと思います。 弦楽器は、乱暴に弾くと本当に乱暴な音で鳴り、優しく弾けばどこまでも優しい音色で音楽を奏でる楽器です。 どんな激しい楽章も、ソロを演奏する二つの管楽器の音を壊さないよう、どこかで理性的に楽器をコントロールする必要性を感じました。・・・・とは言っても自分がそうできたかどうかは全く自信がありません。 本番の演奏では、ホールが思いのほかよく響くところであったため、はっきりした発音を心がけるあまり、ガツガツアタックするような音で弾いてしまった嫌いもあり、反省しています。

 4つの楽章のどれをとってもそれぞれ魅力的な旋律がいっぱいです。 悲しみに満ちた旋律を二つの楽器が淡々と奏でる1楽章。 牧歌的な味わいがじんわり心にしみる3楽章。 少しエキゾチックで民族音楽的な味わいもある4楽章。 一つの曲の中で、いろいろな音楽が味わえるような造りになっている。 レコード等の録音装置がなかった時代、耳に飛び込んできて、ああ、なんて美しくて素敵な音楽なんだろうって、即座に思える音楽が、やはり人々の人気を得ただろう、と言うことはなんとなく想像できます。 テレマンの音楽はまさにそういう長所を備えていたのだろうと思いますし、また、繰り返し聞いても人を疲れさせない、今で言うところの「癒し系」であったんだろうなあと感じます。
 この曲の演奏で、リコーダーのソロを担当したのは、このアンサンブルのチェリストであり、指揮者もつとめるS氏。 その多才さには驚きましたが、それを見ていた私の中に、小学校の頃大好きだったリコーダーを、もう一度やってみたいなあ、なんていう浮気心がむくむくと頭をもたげてきてしまったような・・・・。(2003.5.21)

演奏会の名称アンサンブルヴィオ神戸 第3回定期演奏会
弾いた日2003.5.18
弾いた場所宝塚ベガホール
他の演奏曲ガルッピ  4声のための協奏曲第2番ト長調
コレルリ  合奏協奏曲集作品6−8ト短調「クリスマスコンチェルト」
ヴィヴァルティ  2つのチェロのための協奏曲ト短調
J.S.バッハ  管弦楽組曲第3番ニ長調よりアリア
ヘンデル  オペラ「セルセ」より アリア「オンブラ・マイ・フ」他
モーツァルト  オペラ「コシ・ファン・トゥッテ」よりアリア「女が15歳になったら」
C.P.E.バッハ  交響曲ホ長調wq182-6

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