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音楽倉庫−感想編 音楽倉庫−感想編

曲名オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
感想
 非常に大曲であったコンサートのメインプログラムをほっといて、アンコール曲について語ってお茶を濁すのもこのコーナーの特色の一つだと思ってください。 実は、すでにメインの曲についてはあちこちで語りすぎてもう書くことがないというのがほんとのところ。

 19世紀末、イタリア南部で起こった「ヴェリズモ」(現実主義)という文芸運動があります。 現実の世界・生活に題材をとり、空想や誇張を排除した作品の潮流なのですが、この潮流は音楽の世界にも流れ込み、その中で生まれたのがマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」というオペラです。 原題を訳すと「田舎の騎士道」。 台本の原作は、ヴェリズモ作家であるヴェルガという人が、シチリアを舞台に書いた恋愛悲劇。 主人公トゥリッドゥが兵役から戻ってみると、恋人ローラは馬車屋のアルフィオと結婚してしまっていた。 そこで腹いせに田舎の娘サントッツァと深い仲になるが、ローラのことが忘れられない。 ローラも同様で結局2人はよりを戻してしまう。 サントッツァは嫉妬に駆られてそのことをアルフィオに告げ口してしまい、決闘の末トゥリッドゥは殺されてしまう、というのがそのあらすじです。
 楽譜会社が主催した1幕もののオペラのコンクールで1位をとり、結果としてマスカーニの名を世に知らしめることになったこの作品は、比較的短くまたストーリーもわかりやすいので、オペラの入門としてはお奨めらしい。 オペラって鑑賞したことがないのです。 一度は行きたいなあ。
 ・・・と、うんちくはさておき、この間奏曲は、オペラの中で、アルフィオがトゥリッドウに決闘を申し込む場面の前に演奏されます。 あまりにも美しいこの曲の旋律は、これから起こる悲劇をますます悲劇的なものに感じさせる効果絶大です。 中間部のオーボエのむせび泣くような旋律がたまらん。 後半、全ての弦楽器がユニゾンで奏でるメロディは、弾いても聴いても、言葉では表現できない優しさ、美しさ、そして悲しさに満ちています。

 相棒が図書館で借りてきたCDの演奏は、弦のユニゾン部分が非常に自由な感じで良かった。 決して緻密なアンサンブルではないんだけど、おおらかで優しさに満ちた演奏でした。 私達の本番はどうだったでしょう。 この物語を知って演奏するのと知らないで演奏するのでは、演奏におのずと違いが現れてくるように思います。 シチリアの青い空の下で、遠い昔起こった悲しい恋愛物語を、心に呼び起こすことができたでしょうか?(2003.7.23)

演奏会の名称茨木アンサンブル 第15回コンサート
弾いた日2003.7.12
弾いた場所茨木市クリエイトセンター センターホール
他の演奏曲ヘンデル オラトリオ「ソロモン」より シバの女王の入城
モーツァルト ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364
ドヴォルジャーク 弦楽セレナーデ ホ長調 op.22

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