| 曲名 | ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58 |
| 感想 |
今回のコンサートで私が一番真剣に取り組みたいと思った曲がこのピアノ協奏曲です(他のはいい加減で良いと思っていたわけではありませんヨ!)。 実はコンサートでの演奏曲として決まる前には、一度もこの曲を聴いたことがありませんでした。 オーケストラの経験がほぼ皆無、クラシックを知ってまだまだ日の浅い私、弦楽器以外の協奏曲はあまり聴いたことがなく、ベートーヴェンも超有名な「皇帝」の冒頭の部分しか知らない (何で知ってるかというと、カレーのCMで使われていましたよね・・・ああ!)という無知蒙昧。
ベートーヴェンおたくの相棒と二人、夜な夜なこの曲のレコードを聴き続け、すっかりその魅力に魅せられました。 「傑作の森」と呼ばれる、ベートーヴェンの創作意欲が最も発揮された時代に生み出され、ピアノ協奏曲としては斬新な構成を持ちながら、一つの主題をしつこいぐらいに繰り返しながら壮大な音楽を構築していくという最もベートーヴェンらしい手法が用いられている曲だそう。 また、重厚でドラマチックな曲が多い中、これは優美で清冽な雰囲気に溢れている。 練習、本番を通じて、自分の至近距離で幾度となく奏でられるこの曲に、どれだけ癒されたかわかりません。 美しく優しい旋律は、まるで朝露がきらめく新緑のブナ林の中で森林浴をしているかのよう。 もちろん、伴奏は鈍くさい私にとって非常に困難を極めました。 指揮者はいない、ビオラのトップは管楽器のソロパートを編曲した別の楽譜・・・・オーケストラが高らかに曲を盛り上げる部分などでは、本来あるはずの管楽器の迫力を出す役目も担わなければならない。 そういうところってすごく音符が多くて速くて・・・・3楽章でトレーナーの先生が「そこはカニが箱の中でがさごそ動き回ってるみたいな感じです」と言われた部分では、自分の音がまさに音程もへったくれもないカニの「がさごそ」そのものだったので、弾くたびに笑いがこみ上げてきて困りました。 本番の舞台で、私の席からはソリストの表情が非常によく見えました。 一番美しいと感じた1楽章のカデンツァで、ソリストが目を閉じて気持ちを指先からピアノの鍵盤にひとつひとつ伝えていく様子を目の当たりにして、自分が今経験している幸せな瞬間にひたすら感動し、感謝するばかりでした。 (2004.7.6) |
| 演奏会の名称 | 茨木アンサンブル 第16回コンサート |
| 弾いた日 | 2004.7.3 |
| 弾いた場所 | 茨木市クリエイトセンター センターホール |
| 他の演奏曲 | ルーマニア民俗舞曲(ベラ・バルトーク) 無伴奏パルティータ第2番より「シャコンヌ」(J.S.バッハ) タイプライター 他(L.アンダーソン) |