| 曲名 | J.ブラームス 交響曲第1番 ハ短調 作品68 |
| 感想 |
ブラームスを弾くと誰もがブラームスについて語りたくなる・・・そんな法則があるかどうかは知りませんが、あってもおかしくないだろうという気持にさせるのがこの交響曲第1番ではないだろうか。 「実はとうとうオケに入団してん」「へえぇ。演奏会とか近々あるの?」「うん、2ヶ月後」「すぐやんか。何やんの?」「ブラ1やって」「ええぇ〜〜っ!!」・・・という会話を一体何回知り合いとの間で繰り返したことでしょう。 この「ええぇ〜〜っ!!」の後には「うわ!いきなり大変やんか」「そ、それはちょっとしんどいなあ」「ようやるわ」とか、或いは「ええよぉあの曲」又は「嘘ぉぉ・・・ええなあ!」その他色々あるんですけど、とりあえず弾いたことのある人は若干の優越感を持って、弾いたことのない人はにじみ出る羨望をもって語られるのが「ブラ1」と称されるこの曲なのである。
ブラームスってどんな人だったんだろうか。 私自身、たかだか14,5年の弦楽器経験の中で、ほとんどこの人の曲に触れたことがなく、数少ない遭遇も室内楽曲を聴いたぐらいのもの。 その印象は「複雑・暗い・重心が低い(これは相棒のコメント)・穏やか・スケールがでかい」、まあ私なんぞが手を出すものではない、というものでした。
この曲は、第4楽章の後半にベートーヴェンの第九交響曲の「歓喜の歌」に似た旋律があって、恥ずかしながらその部分のみ認識していた次第です。 それも何で知ってたかというと、相棒がその旋律をよく指慣らしに弾いているからであり、実際にちゃんとした演奏を聴いたこともなかった。 オケに入団後は当然必要に迫られて何度も繰り返し子の曲を聴くことになったのですが、とにかく当初、その複雑さについていけないものを感じました。 まあ、ビオラのパートを弾かなければならないのですから、それを楽譜で見て把握する必要があるわけです。 楽譜は本当に複雑!です。 これはあかんわと思った。
20年の時間をかけてブラームスが書いたというこの曲については、既にいろいろなことが語り尽くされているものと思います。 何と言っても前述の終楽章が魂を震わせる感動の頂点ですが、わたくし的には第1楽章の冒頭の悲しみに満ちた主題が印象深い。 まるで来るべき悲劇の警鐘のように打ち鳴らされるティンパニにからみつくように、全ての楽器が二つに分かれて上昇と下降の二つのメロディーを奏でます。 一瞬胸が詰まりそうな感じがする。 |
| 演奏会の名称 | 西宮交響楽団 第88回 定期演奏会 |
| 弾いた日 | 2005.12.4 |
| 弾いた場所 | 西宮市民会館 アミティホール |
| 他の演奏曲 | チャイコフスキー ロメオとジュリエット幻想序曲, ドビュッシー 小組曲 |