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音楽倉庫−感想編 音楽倉庫−感想編

曲名 W.A.モーツァルト ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 K39
感想
 今年はモーツァルト生誕250年。 それにちなんで我がT-Stringsも、記念すべき第2回の演奏会にモーツァルトの曲を取り上げました・・・・なあんて書くと「ほおぉ・・・」と感心して下さる方もおられるかと思いますが、すみません! 会場取りがなかなかうまくいかず、当初は2005年秋に予定していた演奏会が年を越してしまった、というのがほんとのところです。 しかしそんなふつつか者の我々でしたが、モーツァルト生誕250年というトピックの恩恵を受けて、コンサートには予想を上回るお客様が足を運んでくださいました。

 オープニングの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」はそれこそ知らない人はいないだろうというぐらい、超有名な曲であるが、続いて我々が演奏したこの「ピアノ協奏曲第2番」、おそらくこの曲を弾くことも聴くことも、大半の人は後にも先にもないだろうと思われる。 そういう意味で、T-Stringsのコンサートに来て下さった皆さんはとても幸運である!と、言ってはばからない、そんな超マイナーな曲でした。

 この曲はモーツァルトが11才の時、当時活躍中の他の作曲家の曲を寄せ集めて編曲し、仕立て直したいくつかのピアノ協奏曲のひとつだそうです。 縁あって、茨木の府立高校の音楽の先生が我々のコンサートでピアノを弾いて下さることになり、楽譜が入手できて、弦楽合奏に編曲が可能で、適度に短く、難易度もそれほど高くない・・・ものを探し回った末に、この曲にたどり着きました。
 我が家にはバレンボイム氏が弾いたCDがあったのですが、とにかく私はこの曲の第2楽章に惚れた!! アンダンテ・4拍子の楽章を通じて、ピアノと伴奏のどちらかがずっと三連符を奏で続け、その上にちょっと胸がキュンとなりそうなメロディが奏でられます。 最初の印象は「これってまるで、リチャードクレイダーマンの世界?」というものでした。バレンボイム氏の演奏もとてもロマンチックで、実際はモーツァルトの作った旋律ではないのだろうけど、実にモーツァルトに特徴的な「泣かせる」旋律である。

 一方で、練習はとっても大変でした。 音楽がうまく流れてくれません。 不必要にせわしかったり、逆にすごく重たかったり。 弦楽器の音も、モーツァルトにおそらく不可欠な、柔らかくて響きと透明感のある音がなかなか作れない。 最後までそこは達成できなかったかもしれません。
 でも本番は、驚くべきピアニストの集中力に助けられ、非常に美しい響きが時に表れたような気がしました。 ひとつひとつの音符が、まるで水玉のようにきらめきながら軽やかにはじけて転がる、そんな音を出すことは、現代のピアノでは本当に難しいことなんじゃないかと思う。 でもそれが感じられました。 本番前、その日初めて弾くピアノのタッチをつかみとるため、休憩時間も返上して集中して下さったピアニストには、いくらお礼を言っても足りないという気持です。

 モーツァルトの音楽の中にひたっていると、なぜだか身体が軽くなってきます。 プログラムの曲目解説にもありましたが、「人の健康を支えている生体機能に刺激を与える高周波を豊富に含んでいる」というのはきっと本当でしょう。 ただし、我々の演奏を聴いてそうなったお客様がいるかどうかは非常に怪しいですが・・・もしそんな効能を感じなかったという方がおられたら、是非本職の演奏家の演奏をもう一度聴いてみて下さいね! きっと、効能はあるはずですから!   (2006.2.23)

演奏会の名称 弦楽合奏団T-Strings 第2回コンサート
弾いた日 2006.1.22
弾いた所 茨木市クリエイトセンター センターホール
他の演奏曲 W.A.モーツァルト セレナーデ第13番ト長調 K525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」, チャイコフスキー 弦楽合奏のためのセレナーデ ハ長調 作品48

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